「維新支持の分析」(善教将大・関西学院大学)
【日時】2019年11月22日(金) 15:30~17:30
【場所】関西学院大学(上ヶ原キャンパス)図書館ホール(関西学院大学図書館B1F)
【発表者】善教将大(関西学院大学法学部・社会心理学研究センター研究員)
【概要】2019年4月に行われた大阪市長選と大阪府知事選の結果は、維新の強さを改めて見せつけるものだった。大阪府知事だった松井一郎が大阪市長選に、大阪市長だった吉村洋文が大阪府知事選に出馬するという異例の戦略に対して、多くの識者やメディアは批判を浴びせた。しかし結果は、両選挙ともに維新の候補者が勝利するというものだった。全国的には支持率は低く、それほど選挙に強いわけでもない維新がなぜ関西圏、特に大阪では多くの有権者に支持される政党となっているのか。本報告では、まず、これまで報告者が行ってきた維新支持に関する実証研究をまとめた『維新支持の分析:ポピュリズムか、有権者の合理性か』(有斐閣、2018年・第41回サントリー学芸賞受賞)の内容を紹介しながら、維新が「大阪」の代表者として認識されていることが支持される理由として重要であることを指摘する。その上で、報告者が2019年5月に実施した意識調査の分析を通じて、自民支持層の「票割れ」などにもふれつつ、維新が支持される理由を改めて検討していく。
セミナーと研究交流会は,無事盛会にて終了いたしました.ご参加下さった皆様,ありがとうございました.