「最不遇者への配慮を基軸とした分配的正義の実現可能性」(上島淳史氏・東北大学)
【日時】2021年4月26日(月) 15:00~17:00
【場所】Zoomでのオンライン開催
【発表者】上島淳史氏(日本学術振興会特別研究員PD(東北大学))
【概要】格差や貧困、公正な資源分配のあり方は世界的な関心を集める重要課題である。社会の分断に関する議論の高まりは、広く人々に配慮され、合意形成の基盤となる資源分配の原理を経験的に明らかにすることの重要を示唆している。本報告では、これまで報告者が行ってきた人々の分配判断に関する一連の実験室実験の結果を報告する。一連の実験では、不平等回避(inequality aversion)の中身を (1)「不平等そのものへの配慮」と (2)「最不遇者への配慮」の2要素に区別した検討を行った。実験の結果は、最不遇者への配慮は(不平等そのものへの配慮よりも)分配判断において中心的役割を担っていることを示していた。社会における最も恵まれない人への関心が、公正な資源分配原理について合意する際の共通基盤として機能する可能性について議論する。
今回のセミナーは政治コミュニケーション研究会との共催で開催します。
新型コロナウイルスの感染拡大が続いている状況を鑑み、今回のセミナーはオンラインで行います。参加には事前登録が必要です。
参加に際しては,以下のURLから事前登録をお願いします。アクセス要領が書かれた返信メールが届きます。ご不明な点は稲増一憲(k-inamasu@kwansei.ac.jp)にお問い合わせください。
https://us06web.zoom.us/meeting/register/tZMvcOioqj8tEtI9E_pSDjiFH1ZRXgR3DdX9
ミーティングID:872 7104 4786
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