「インクルーシブ教育に対する消極的態度を規定する心理・社会的要因の分析」(前田楓氏、大阪市立大学大学院都市文化研究センター・日本学術振興会・安田女子大学)
【日時】2021年7月3日(土) 14:00~16:00
【場所】Zoomでのオンライン開催
【発表者】前田楓氏(大阪市立大学大学院都市文化研究センター・日本学術振興会・安田女子大学)
【概要】共生社会の実現を目指す近年の動きは、まさに国際的潮流の中にあり、我が国においても障害者差別解消法の施行等、障害のある人たちの社会的包摂が着実に進められています。とりわけ学校教育の現場では、従来の分離教育ないし統合教育から「インクルーシブ教育」への転換が目指されているものの、こうした時代の趨勢に人々の認識が追い付いているとは言い難い現状も伺えます。本発表では、発表者がこれまでに実施してきた複数の調査をもとに、現代社会を生きる人たちの間ではインクルーシブ教育に対する消極的な態度が垣間見える事実を示します。そのうえで、そうした消極的な態度を規定する心理・社会的な要因についてさまざまな角度から検討を加えた四つの研究――人々の障害の捉え方(障害観)に着目した研究(研究1)、学校教員の消極的な態度を規定する要因について検討した研究(研究2・3)、さらに、マクロ・レベルでの変数を扱うデータセットを用いて、インクルーシブ教育に対する態度と文化的特性の関連性を検討した二次分析(研究4)――をご紹介します。これらの研究知見をもとに現時点で解釈できること、さらには、発表者の今後の研究案につきましても皆さま方と議論できれば幸いです。
新型コロナウイルスの感染拡大が続いている状況を鑑み、今回のセミナーはオンラインで行います。参加には事前登録が必要です。
参加に際しては,以下のURLから事前登録をお願いします。アクセス要領が書かれた返信メールが届きます。ご不明な点は稲増一憲(k-inamasu@kwansei.ac.jp)にお問い合わせください。
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860 8749 4678
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